暖かな朝の日差しに すさんでいた心も弾んだ 始まりの予感をそっと やさしい風が運んできた たった一つの強がりだけを この胸に強く抱きしめ 君を探して駆け出してゆく あてもないままに...
この雪がもし 肩に落ちたら 今はまだ溶けるかな? ねぇ? 冷たくなった 右手でそっと 白い空を掴んだ 埋もれた耳に 遠くで響く 同じ様なあの声 ほら? 気づかないよ 凄く小さな 私を呼ぶあの声・・・...
色のない部屋 触れていた記憶を 塞いだ現実を飲み込まれた位置で 変わらない過去に落ちる 吸い込まれた色は混ざり合っていくだけ...
眠れない午前5時 蒼白い朝日に 手をひかれて窓の外。 大嫌いだった世界は こんなに美しくて...
幸せのリング 真っ白なドレス プリザーブドフラワーの髪飾り 二人で選んだ 甘い赤ワイン...
暁月ともに登るは月の一残滓。 黄昏から進む悪夢は朝夷 匕首繋ぎ止めるは脆い鉄一縷...
「寂しくないから」 強がって一人駅を出たら 私の街よりも風が冷たい...
アネモネが雨に打たれて 朱い泪を流していた 歩き慣れていたはずの道...
稲妻のような感情 その奥も知りたくて 離さないようにぎゅっと抱いた 黄昏に揺れる空 本当はわかってほしくて わかられたくなんかなくて 誰の心にだって 触れないことが 強さだと思っていた...
モノクロを裂いた 目を細めたんだ 光が繰り返す現像 その意味も知らないまま 塗り替える想像 空を飛べない僕等は...