しばらくぶりのあめも まばらになって しずくのねいろが めをとじてく かわべにうつるまどに あかりがともり じてんしゃのかげが そばをぬけてく...
遥かな夜の彼方に 草原を渡る風の音を聴く 揺らいだ花の囁きは 月明かりに祈る歌を詠ずる...
僕の視界に映り込んだ 閉じた世界 まだ見ぬ空 過去も未来も変わらぬ現実(いま)に 疑問を抱くこともできなかった...
紅蓮に燃える空を 切り裂く影一つ 敵か味方か 不敵に笑う顔 舞い降りたのは希望、はたまた 厄災か それともタダの戯れ、悪ふざけ?...
真昼の月の蒼い影には 暗い目をした孤独な兎 小さなクレーターに座って 壱日中蒼い星眺め...
生まれた時からの 約束として決められてたんだ 絵に描いたような未来は 曖昧なまま過ぎ去って行くけど 僕らの足跡は ここから始まりを告げてるんだ もしも宇宙(そら)がなければ 僕は居なかったかもしれないね...
未来を描いてみた 宇宙(そら)をなぞった 思いのままに 突然現れる星 いつもそこで指が止まる...
振り返れば、輝いてた 抽斗の中、大切なピース 貧弱なスペックでも 夢が詰まった、5インチ四方...
君だけの人生(たび)を終えて ひとつ星が生まれた 僕もすぐに行くよと かたく空に誓った 僕だけの人生(たび)を終えて ひとつ星が生まれた とめどなくただ広がる 宙(そら)に放り出された...
思い返すと 年重ねれば 立派な大人になるって思ってたけど いつの頃からか気づいてた そうか 生き終わるまで 喉の渇きと前頭葉に身をゆだね 板挟みに軋んだ歯車となるのだろうか...