平凡な人生に 歪（いびつ）な涙流しながら 臆病で繊細な産声は 今日も歌う 鮮明になっていく モノクロの夜を越えたなら 冷えきった感情も また動き出すでしょう？ 明日へ...
その日眺めていた校庭は 薄く青い空が染みていて 不意にがらんとした教室に 君はもういなかった...
色分け：初音ミク・IA 意味と夢と命を集めて 作られてしまった身体は 終わった命を蒸し返す機械らしい 【これは彼の昔のお話】...
8月15日の午後12時半くらいのこと 天気が良い 病気になりそうなほど眩しい日差しの中...
単調に吸い込んだ 音に合わせて 「成功」に気付いた 瞳の奥の 冷静な期待感 かき立てる様に 空が揺らいだ...
数年経っても影は消えない 感情ばかりが募って行く 踞って 一人 描いていた 炎天直下 坂道の上 滲んだ僕らが歩いていた 夏の温度が目に残っていた...
最初に 目を見開いた 名前は 見つからなかった 群青の海を 漂って いつの間にか 辿り着いたんだ 両手が在ると 気がついて 両足で そこに立った時 震える喉が 呟いた...
その日は随分と平凡で 当たり障り無い一日だった 暇つぶしに聞いてたラジオから...
夏風がノックする窓を開けてみると 何処からか迷い込んだ鳥の声 読みかけの本を置き 「何処から来たんだい」と笑う 目隠ししたままの午後三時です。...
注ぐ太陽浴びて 楽しげに はしゃぐ人の顔を 睨みながらに 横切っていく 徹夜明けの朝で...