ジャリ銭 撒いて 放っぽって 熱帯夜に抱いた 劣情 その劣情 ぶちまけ...
絵に描いた様な日常に 誰が今終止符を打つ？ 愛想 動作 破れた紙芝居 なんだって壊れてしまう始末...
電波で繋がる 相対する本能 伝わるものなら困らない 屈折 人間関係 置き去りの嘘 忘れた頃に芽吹くんだ...
聞こえない言葉の意味を反芻する所以 誰にも愛される事は無いのに悠遠 群がるワイドショー ずれていく世間体...
軒並み月並みの答えだって 囃せば往々零れるしたり顔 万々歳で事を終えたって ひた隠しにした嘘は置いてけぼり...
錆び付いたフェンス 格子状に伸びた影 廃材の隙間から 見えるのは昔揺らいだ想い 一羽のカラスが見下した 夕日が背中を染め出した 空き地に佇む少年は 未来を憂えて泣いた...
ぐにゃり 曲がって「Ｓ」を描いた 迂回 一通 三年間 ぐるっと 周って「Ｏ」を描いた...
スタートボタンを押したって 抜けた線では届かない また泣きそうになって リセットボタンを押す― そうして大人になって 大事な物だけ置き去って 仕方なく鳴らす開放弦も 役に立たない強さも...
先頭 腰に手を据えてさ 主導権欲しさに立ち回る 薄ら笑い 冷めた目 見つめ返す 涙目...
曖昧に先延ばす 返事とその先を待ち望んでいたい 噛んでしまえば あっという間に 満たされる苦い冗談も 「そう悪くはない！」 そんな風に僕は思っているんだよ 泣き言だらけの世界も 誰かにとっては立派な世界か...