断ち切った導火線の先で
湿気った毒菓子を頬張る君は
出口をまだ知らなくて
「毒の完成だ」
「 レクは何を見ていたんだ?」
彼女は 怪しい男と会っていた。
純粋な心を蝕んだのは、ある毒だった。
劣等感という、毒。
最終的に
一 ひ 独
と
人 り り
壁壁壁
壁 の向こう
壁壁壁
う つ さ ずに 済 め ば
叱られないだろう
そうだろう?
「世界が悪い」
それは言いっこ無しだ
羽の無い鳥が
疎まれる理由を
俺は薬の研究を始めた。
心を掬えない
どうせいつか忘却れる傷だ
操作性に飽き飽きして
感染歴読み込み中_
「俺もロヒみたいになりたかった。」
「俺はお前と走るよ。」
足の無いお姫様とは踊れない
ナツオリ、俺を走らせてくれ。
俺はレクみたいな人間を救いたい。
俺は、「誰」だ?
俺は、「俺」だ。
今
試験管の中で混ざって
もう
愛
も
嘘
君の顔さえ
? ?
分からなくなって
? ?
希望
絶望
絶
希望のアンケート白紙で
俺にはこれしか無いんだ
ただ、走ることしか。
長い髪も、膨らんだ胸も要らない。
俺はどうしても男に勝てなかった。
負けたくない。認められたい。
自分はずっと走ってきた。
ずっとずっと。全力で。
書き溜めた思考
ぐるぐる廻り引きずり出す
世界の手
Was the baton connected? ■
ねぇ
最後?
なんてね
これはイカれた向精神薬だ。
知らない
意味 の 無い 詩 が
けど死んじまうより、いいだろ。
色 になって 誘う
「これが抗体保有者のリストだ。」
捻じ曲げたものは黒板の真理だ
そのまま 走れ
どうせ いつか 忘却れる傷だ
バトンは離すなよ
壊れたバトンを
「これで薬が作れる」
今
試験管の中で変わって
綺麗になるため伸ばした爪が
その瞳を刺したから
「俺は今、誰かを救うことができる。」
ENTER PASSWORD _ HBB2B
「もっと先だ」
俺が作った薬は、現実世界の薬じゃない。
ひとりで、電脳世界に入らなくちゃいけないんだ。
ジュケさんにもらったリストを調べると、それはほとんどが隔離対象者だった。
自殺志願者が、生かされて電脳世界に導かれている。
そこにレクの名前もあった。
NILD-4が流行する前に、リストに名前がある。
「ジュケさんが調べてたのは、現実世界で生きてる人間じゃない。」
先の
世界は単純に出来てんだ
君が誰でも
此処が何処でも
“空走”るだけ
手を伸ばしても届かないなら
君が見つけた終着点
指咥えても迎えは来ない
此処でいつか会おう
「電脳世界で生きる人間だったんだ」
DATA PROCESSING STATUS: IN PROGRESS
「これはね、未来を造るための道具だ。」
「ここには死んだ人間もいる。」
違う、現実世界の人間を殺して、ここに連れてくる。
「もっと先だ」
国に自殺志願者を隔離させるようにこのウイルスを作ったみたいだ。
「これはね、未来を造るための道具だ。」
もういいかい もういっそ
「先生たちが敵になるの」
泣きながら君は言いました
「あなたは私の何が欲しいの」
泣きながら君は言いました
(I) never
代わりのない君を
救えるか
放り投げてみれば
目の前の理不尽を
「もっと、もっと、もっと先だ」
影になる
太陽も今では
逆さまの僕だ
くだらない写真には
確実にこれは、“誰か”の画策だ。
FORWARD▶▶ VCRS
「ロヒ君、僕はもう長くないかもしれない。」
「 ミアという子がパスワードを知っているはずだ。」
LP
JAN. 21 1989
PLAY ▶ VCR
ありがとう
空が無くても走れるよ
LP
MAR. 10 1991
手を伸ばしても 届かないなら
“空走”るだけ
回ってきたみたいだ
今
試 験
中で混ざって
管 の
もう
愛 も も 嘘
君 の 顔 さ え
分からなくなって
希望
絶望
希望絶望のアンケート白紙で
バトンは離すなよ
愛されなくていい 名前が欲しい
“半英雄”
“ 英雄”とただ呼んでくれ
「絶対に二人で、走り続けよう」
「これは毒だ」
いつか毒も裏返る
俺は電脳世界にウイルスを撒き散らした。
君の灰で作る薬
「レク、君はもうデータでしかないんだ」
いつか独も愛せるか
独りは俺だけでいい。
今は息を止めるだけ
COMPATIBILITY ANALYSIS
STATUS: IN PROGRESS…
「いつか追いつくよ」
電脳感染、か
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