曲紹介
震災と自殺志願者の歌です
- 3作目。
- illust:目
- ボカコレ2021春参加作品。
歌詞
上も下もなにも分からないほど
空は殺伐としている
平穏な暮らし奪われる⽇々
皆が夜中、寝静まる頃に
顔を出す化け物の⼦供は
考えなしに聞こえないフリ
ねえ どうしてどうして
街の喧騒とともに
ねえ 通して通して
背向ける賢者の群れを
ねえ 答して答して
⼝を開かず今⽇もまた
笑えないよね
うざったいくらいの悲鳴が
⿎膜に劈いて可笑しくなりそうだ
騒めく街がぼやけて
灰に⾒えるまで
真っ⽩なほどの思想に
⽛を通し引き裂き喰らいついて
「私、どうなってもいいの」
勘違いしている
その脳が溶けるまで刺す
暗い四畳半の空間で
⼀⼆三と数えたとて
誤魔化されない⼼臓の⾳
ぴたっと⽌まりやがて
過ぎゆく地鳴りと共に現す姿に
もう懲り懲りと疲弊している
窓帷の隙間から差した
僅かな⽊漏れ⽇にも
苛つき 情景を奪っていく
記憶から消し去るまで
くだらない現実の隅で
肩を並べ⽣きている⽊偶の坊達が
腹を空かせてひたすら髏を垂れている
真っ⿊なほどの腑
⾒せびらかして
もうどうしようもないね
「次はお前の番だから」
臓器に⾎が巡る
うざったいくらいの悲鳴が
⿎膜に劈いて可笑しくなりそうだ
煌びやかな街灯も崩れていく様
天変地異により尽きていく
灰と化した辺鄙な街の中で
「私、もっと⽣きたいの」
勘違いから解けた
その脳がまた溶けぬよう
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最終更新:2023年12月12日 15:46